センサーデータ収集に特化したMODE時系列データベースの新バージョンを提供開始いたします。これによりIoTセンサーの時系列データの監視機能が強化され、きめ細かい機器監視が可能となります。
■ MODE Time-series databaseとは?
IoTシステムは、24時間365日絶えずデータを収集し続けます。例えばセンサーがデータを毎秒計測している場合、単純計算で1データポイント×60秒×60分×24時間×365日=1年間で31,536,000データポイントになります。こうして溜まった膨大な時系列データの中から、ピンポイントで必要なデータを取り出そうとしても、通常のシステム設計では瞬時にデータを検索できず、システムが重くなったり時間がかかったりするなど、データ活用にストレスを感じるようになってしまいます。
MODEでは、データを溜めるだけではなく、活用することも重視したシステム設計を行っています。MODE TSDBは自社独自開発の時系列データベースで、通常のデータベースでは扱うことの難しい高頻度時系列データに対応しています。2020年7月にリリースした新バージョンからは、多次元データに対応できるようになり、車両の位置情報や温度情報など、グラフで可視化したいセンサーデータでの活用が可能となりました。
今回の新バージョンでは、時系列データの収集・蓄積に加えてデータの監視機能が追加され、より実用的な時系列データベースシステムとなりました。
■ 機能追加の背景
多くのIoTユースケースにおいて、機器やセンサーデータの遠隔監視は必須な機能となっています。しかしながら時系列データの監視機能はデータベースにおいて用意されていることが少なくカスタム開発が必要なものでした。しかし、時系列データの監視システムの開発は容易ではないため、稼働後のトラブルが発生することが多く見られました。そこで、MODEでは時系列データの監視機能を時系列データベースに標準機能として追加することで、データの監視システムの開発を不要としました。
■ 新バージョンの3つの特徴
1.2つの監視機能
デバイス・センサーの死活監視に使える接続監視と、異常値検出に使える値監視の2つの監視機能が搭載されました。これにより、センサーやIoT機器からの遠隔監視が簡単に行えます。
2.きめ細かい監視条件の設定
実際のユースケースで必要となる、きめ細かい監視条件設定が可能です。例えば、閾値周辺で値が変動する場合などに大量にアラートを発生させないよう、複数回連続して値が閾値を上回った場合にトリガを起動させるなどの設定ができます。
3.アラート機能
拡張性の高いアラート通知で、メール通知以外にも他の社内システムへの連携などの様々なアラート通知の実現も可能です。
■ 提供方法
MODE IoT core platformの時系列データベース(TSDB)に追加APIとして実装されます。
https://www.tinkermode.jp/product/tsdb