前田建設様 ダム工事の地盤性状把握作業量が50%以下に削減

MODE IoTプラットフォームを建設DXに活用している、前田建設工業株式会社様(以下、前田建設様)の活用事例を公開しました。

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導入の背景

建設業界では今、生産年齢人口減少による仕事の担い手・技術者不足が顕在化しています。さらに、2024年の「働き方改革関連法」適用を控え、業務効率化は重要課題の一つです。

この度、MODE IoTプラットフォームをご導入いただいたのは、新潟県柏崎市に建設中の「鵜川ダム」です。導入の目的は、地盤の性状把握のため、複数のデータを比較検討する際の業務効率化です。

鵜川は過去に何度も氾濫を繰り返し、周辺地域は浸水被害を受けてきました。鵜川ダムは平成16年から施工を行っており、そのうち、グラウチングと呼ばれる基礎処理は、ダム建設期間の8割を占めます。豪雪地帯に位置し、冬季は工事が停止しますが、業務効率化によるダムの早期完成は、関係者の願いでもあります。

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導入前の課題

地盤の性状把握のための、複数データを比較検討する作業の簡略化を目的として、ご導入いただきました。 鵜川ダムの基礎処理では、地盤の性状を把握するため、①複数の間隙水圧計データと、②グラウチング施工データを活用しています。これら2種類のデータ集計において、以下の課題がありました。

  • ダム内に複数ある間隙水圧計のデータは、内部メモリに保存されるため、回収作業が必要
  • 回収作業に時間をかけられないので、月に一度しか回収できない
  • 紙ベースの帳票の突き合わせに時間がかかる
  • バラバラのデータを見ているので相関関係がわかりにくい

 

実現したこと

具体的にご導入いただいたソリューションは以下の通りです。

  • 各データをインターネットに接続し、リアルタイムにデータ収集
  • 一つのプラットフォーム上にデータ保管
  • ダッシュボード化し、複数データを1画面でリアルタイムに表示
  • 2月に発注し、冬の間に打ち合わせとシステム構築。春の施工開始とともにシステム運用開始

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導入後の効果

MODE IoTプラットフォームを導入することで、作業量が50%以下に削減できました。また、各データの相関関係が分かり幅広い分析が可能になり、当初の目的であるデータの比較検討作業の簡略化を実現できました。さらに、月1度しかデータを回収できなかったものが、リアルタイムに確認できるようになり、作業効率向上だけでなく、工事そのもののリードタイム短縮、早期対策が可能となりました。

 

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事例URL

前田建設様 事例インタビュー

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