現場業務に特化したAIアプリケーションの先駆けとして、企業の業務効率化と安全性向上を支援するMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、日本支店:東京都千代田区、CEO:上田 学、以下、MODE)は、同社が提供する現場特化型のAIアプリケーション「BizStack」に、新たにAIエージェントによる車両検知機能を搭載したことをお知らせいたします。BizStackが“現場のAI監視員”として車両の出入りを常時監視し、自動で記録・可視化することで、建設現場や物流拠点におけるセキュリティと業務効率を一段と高めます。

機能追加の背景

建設現場や物流拠点などの現場では、日々さまざまな車両が出入りしており、その情報管理は安全性や業務効率に直結します。しかしこれまでは、車両の入退場を、目視や紙の記録に頼る運用が主流であり、正確性やリアルタイム性に課題がありました。

新機能の概要

今回BizStackに新たに搭載された車両検知機能は、建設現場や物流拠点などの車輌入場口に設置されたカメラ映像をAIが分析し、車両の進入・退出と車種を自動判定。AIエージェントとして現場を常時監視し、必要な情報をリアルタイムで通知・記録します。

  • AIによる車両検知・車種判定:カメラ映像から進入・退出を自動検知。作業員による手動記録や報告は不要に。

  • データベース化と可視化:映像・時間・場所の情報をBizStackに時系列で保存し、可視化。

  • 即時通知:Slack、Microsoft Teams、directなどのチャットアプリ、またはBONX WORKを通じて現場に音声通知。

  • 自動レポート作成:日別・車種別の台数や、構内滞留台数を自動集計・報告。

  • マルチ拠点対応:複数拠点の車両情報も一元管理。

この機能追加により、車両の出入り管理から集計・報告までを自動化し、現場作業の効率化と安全性向上を実現します。

車両検知機能

車両検知機能の構成図

受動から能動へ:BizStackが体現するMODEのAIエージェント進化論

本表は、MODEが考える現場AIの進化ステップを示したものです。生成AI、センシングのアラート、AIエージェントの進化を融合させた「BizStack」は、受動的な情報取得から能動的な状況判断までを一貫してカバーすることで、現場DXの新たな形を実現します。

項目 生成AI センシングのアラート AIエージェント
きっかけ ユーザーが話しかける センサー値がしきい値を超える 自ら環境を監視
判断方法 入力された内容に基づき生成 ルールベース(しきい値判定) AIが文脈を踏まえて判断
強み 自然な会話・柔軟な応答 シンプルで高速・明確 複雑な状況判断・予兆検知
弱み 呼ばれないと動かない 複雑な状況判断は苦手 モデル精度に依存
ChatGPT、Gemini 温度80℃超で警告 BizStack
動き出す主体性のレベル 受動的(Passive) 半能動的(Semi-active) 能動的(Active)

CEO 上田 学のコメント

MODE CEO MODE CEO 上田学
MODE CEO 上田学

今回、BizStackにAIエージェントによる車両検知機能を搭載できたことを大変嬉しく思います。現場を自律的に見守り、必要な情報を即座に届けられるようになったことで、より一層「人の代わりに動くパートナー」として成長しました。

これから訪れる人手不足社会、いわゆる『8掛け社会』において、限られた人員で安全性と効率を両立させることは、あらゆる現場の共通課題です。BizStackがその解決に貢献し、現場の働き方を根本から変えていく存在になれることを願っています。