現場業務に特化したAIアプリケーションの先駆けとして、企業の業務効率化と安全性向上を支援するMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、日本支店:東京都千代田区、CEO:上田 学、以下、MODE)は、KDDIスマートドローン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:博野 雅文、以下、KDDIスマートドローン)が提供するドローンポートを活用した遠隔運航サービスにおいて、現場特化型AIアプリケーション「BizStack」との連携を開始いたします。
本取り組みは、2025年5月に発表した両社の業務提携の成果として、ドローンによる現場運用の更なる効率化と、取得データの利活用促進を目的に実現したものです。
参考プレスリリース:https://kddi.smartdrone.co.jp/release/8453/
BizStackは、現場の“今”をAIが理解し、対話形式で業務をサポートする現場特化型のAIアプリケーションです。建設・製造・物流などの“人手不足”や“属人化”といった課題を抱える現場において、センサーやカメラなどから取得されるリアルタイムデータをもとに、生成AIが自然言語で状況を報告し、作業判断を支援します。
事前トレーニングやITスキルがなくても、チャット形式で直感的に使えるのが特長で、すでに多くの現場で導入が進んでいます。BizStackは、その実現に向けた次世代の現場づくりを担うAIアプリケーションとして、今後も進化を続けていきます。
建設業界では、人材不足・高齢化・働き方改革の遅れといった構造的課題が深刻化しています。2024年4月の時間外労働規制の適用により、現場の生産性向上や省人化への取り組みが急務となりました。
厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況」によると、2025年8月時点で土木作業従事者の有効求人倍率は6.34倍に達しており、業界の人手不足は一層深刻さを増しています。
こうした環境下において、ドローンやAI、IoTを活用したDXの取り組みは、実証段階を超えて社会実装フェーズへと移行しており、持続可能な現場運営のための現実的な解決策として注目されています。
KDDIスマートドローンのドローンポートを活用したBizStackが連携することで、ドローンで撮影された画像・映像データを自動的にエリアや日時ごとに整理・格納する仕組みを実現しました。これにより、以下のような利便性が現場にもたらされます。
この仕組みにより、従来のように現地へ足を運ばなくても、必要な情報を即時に取得・活用できる環境が整い、ドローン運用の効率化と省人化が大きく進展します。
※ データ呼び出し機能は年内リリース予定。
※ リアルタイム映像の確認機能は年内にβ版リリース予定。
BizStackを使った、多様なデータの一元管理イメージ
(参考)ドローンポートを活用した遠隔運航サービスとはKDDIスマートドローンが提供する本サービスは、ドローンの所有・メンテナンスから、パイロットの育成、飛行許可申請、日々の飛行、撮影データの管理まで、ドローン運用に関わる手間を包括的に委託できるサービスとして、2023年7月より提供を開始しました。ドローンのプロフェッショナルが遠隔でドローンポートの運用を代行することで、お客様は必要な撮影データだけを取得することが可能となります。
これまでに約7,400回以上の飛行実績を有しており、特に建設現場での効率的な進捗管理に活用されています。一例として、株式会社大林組との取り組みでは、建設現場にドローンポートを1年間常設し、遠隔からの自動測量を継続的に行う運用に成功しています。