現場データの活用を支援するシリコンバレー発スタートアップMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、日本支店:東京都千代田区、CEO:上田 学、以下、MODE)は、現場のデータ統合を支援する「BizStack」において、新たに3つの主要機能(Data Calculation/SSO/CSV Import)を追加し、企業全体でのDX活用をさらに加速することをお知らせします。
「BizStack」は、現場のリアルタイムデータや既存システムのデータを一元的に統合し、AIを活用した直感的な操作による業務効率化や安全性向上を実現する次世代のデータ統合ソリューションです。
建設・製造・物流などの「現場」で発生する多様なデータをつなぎ、センサーやカメラからのIoTデータ・既存の業務システム・SaaSなどから取得した情報をリアルタイムに収集・解析できます。
「Data Calculation(数式演算機能)」は、センサーデータなどのリアルタイム入力に対して、式を用いた変換や演算処理を即座に実行できる機能です。たとえば、以下のような計算をクラウド側のスクリプトを用いずに、BizStackの設定画面だけで実現できます。
この機能は、従来の「Derived Metrics」よりも一歩進んだ構成となっており、リアルタイム処理(=データが通過するタイミングで即計算)が可能です。これにより、現場で発生するデータをその場で「意味のある指標」に変換し、AIアシスタントが自然言語で報告する、という、BizStackが掲げる“現場で使える生成AI”の中核を支える進化となっています。
なお、本機能は、既存の「Derived Metrics(導出指標生成)」の拡張とも言える位置づけです。Derived Metricsは、センサーデータを自動的に階層構造で集計・再構成し、ビジネス上の意味あるメトリクスを生成する機能で、これまで多くのプロジェクトで活用されてきました。
これに対し、今回のData Calculationは、ユーザー自身が式を自由に定義し、リアルタイムに変換処理を行うことが可能です。すでに収集されたデータを事後的に処理するのではなく、データが届いた瞬間に即座に「意味づけ」してBizStack内に取り込むことができる点が大きな違いです。
SSO(Single Sign-On)機能に対応し、大企業のセキュリティポリシーやゼロトラスト体制への適合を強化しました。Microsoft Entra、Google Workspace、Auth0などのOIDC準拠のIdPを通じて、従来のメール・パスワードによるログインを制限し、SSOのみでのアクセスを許可することができます。
この機能により、以下のようなセキュリティ要件を満たすことが可能になります。
また、機能のオン/オフを任意に切り替え可能であり、導入現場や拠点ごとに柔軟な設定ができる点も特長です。現場に導入しやすいソリューションでありながら、大企業のIT統制にも対応できるBizStackの“スケーラビリティ”を示す重要なアップデートです。
「CSV Import(データインポート)」では、CSVファイルを使って過去の時系列データを一括でアップロードできるようになりました。UI上でファイルを選び、対象エンティティとカタログを指定して「Import」をクリックするだけで、データが自動的に処理され、BizStack内の時系列データとして活用可能になります。
この機能は特に以下のようなニーズに応えます。
CSV形式に準拠した標準仕様により、ノーコードかつ柔軟に活用できる設計で、現場や顧客ごとに個別開発を行う必要がありません。データの蓄積から活用サイクルをスムーズに立ち上げる導入支援機能として、大企業でのBizStack活用を後押しします。
今回の新機能に共通するテーマは、「現場でのデータ活用を、全社規模での業務改善へと広げる」ことです。セキュリティ、データ変換、導入のしやすさなど、あらゆる側面で大企業の要件に応えるプロダクトへと進化を続けています。
MODEは今後も、BizStackを通じて、企業の現場から始まるデータ活用の拡張を力強く支援してまいります。