現場データの活用を支援するシリコンバレー発スタートアップMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、日本支店:東京都千代田区、CEO:上田 学、以下、MODE)と株式会社リバスタ(本社:東京都江東区、代表取締役:高橋巧、以下 リバスタ)は、MODEが提供する「BizStack(ビズスタック)」(※1)と、リバスタが提供する建設現場ICT機器ソリューション「BANKEN(バンケン)」(※2)のデジタルサイネージ「BANKEN サイネージ」(※3)において、システム連携機能(以下 本機能)のベータ版を提供開始したことをお知らせします。本機能の活用により、建設現場内の映像や風速、振動等の環境に関連するデータをデジタルサイネージに表示させることが可能となり、建設現場の生産性・安全性のさらなる向上を目指します。

本機能のベータ版は、2025年12月10日(水)~12日(金)に開催される「第10回JAPAN BUILD TOKYO内 第5回 建設DX展 東京」の当社出展ブースにて、デモンストレーションをご覧いただけます。

なお、本機能の正式提供開始は来春を予定しております。

本機能開発の背景

建設現場の運営において、工事状況等のタイムリーな情報共有は、生産性の向上や安全性の確保に欠かせない取り組みです。しかし、深刻な担い手不足や多重下請け構造の影響で、現場内の関係者間での情報連携が複雑化しています。さらに、2024年の労働安全衛生法改正をはじめとする国の法規制の強化により、安全管理の高度化も求められており、「現場データのリアルタイムでの共有・活用」へのニーズが高まっています。

「BizStack」は、現場のリアルタイムデータや既存システムのデータを一元的に統合し、AIを活用した直感的な操作による業務効率化や安全性向上を実現する次世代のデータ統合ソリューションです。建設・製造・物流などの「現場」で発生する多様なデータをつなぎ、センサーやカメラからのIoTデータ・既存の業務システム・SaaSなどから取得した情報をリアルタイムに収集・解析できます。

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一方、リバスタはこれまで、建設現場施工管理サービス「Buildee(ビルディー)」(※4)の提供により、日々の調整会議における作業間連絡調整や入退場管理、労務安全書類作成、進捗・歩掛管理等、施工管理業務の効率化を支援してまいりました。また、建設現場ICT機器ソリューション「BANKEN」のデジタルサイネージ「BANKEN サイネージ」は、「Buildee」との連携が可能であり、「Buildee」に登録された作業予定、施工体系図、現場入場者の有資格者情報等の最新情報を自動で連携し、現場内のデジタルサイネージに表示することができます。これにより、現場内での情報共有や安全意識の向上を支援しています。

現場ではセンサーやカメラ等から得られるデータが急速に増えています。しかし、現場で働く元請会社の社員や技能者がそれらの情報をリアルタイムに共有・確認できる仕組みは、依然として限られているのが現状です。そこでMODEとリバスタは、現場の「見える化」をさらに進化させ、現場内の関係者間で工事状況等をリアルタイムに把握でき、現場全体へ即座に共有できる仕組みの構築を目指して本機能の開発に着手しました。

本機能の概要

本連携では、温湿度計や風速計、カメラ、機材稼働状況等を把握できるIoT機器等を活用し、「BizStack」で集約・解析したデータを「BANKEN サイネージ」に連携します。連携されたデータは、リアルタイムでデジタルサイネージに表示させることが可能です。

これにより、危険作業時に周辺状況をより的確に監視できるようになるほか、気象や作業環境の変化に応じた迅速な現場判断を支援します。現場内にいる全員が同じ情報を共有できる「共通ダッシュボード」としての活用も期待されます。

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なお、2025年12月10日(水)~12日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第10回JAPAN BUILD TOKYO内 第5回 建設DX展 東京」のMODE出展ブースでは、MODEの「BizStack」で取得・解析したデータを「BANKENサイネージ」に連携し、デジタルサイネージに表示する仕組みをデモンストレーションでご紹介します。これにより、温湿度変化、風速、粉塵、カメラ等の情報を、現場内でどのように可視化できるかをご覧いただけます。

今後について

本機能は、「BizStack」と「BANKEN サイネージ」の両サービスをご利用のお客様を対象に、ベータ版の提供を順次ご案内しており、正式提供開始は来春ごろを予定しています。

今後両社は、「BizStack」と「Buildee」に登録されたデータの連携も検討してまいります。現場の作業予定や作業内容の情報と、IoT機器から取得できるデータを組み合わせることにより、「作業計画と実績の分析」や「安全リスクの提示」等に利活用することを目指します。

さらに、リバスタが製品化を目指す工事車両管理サービス等の新規サービスにおいてもシステム連携の検討を進め、将来的には現場での活用価値を最大化できる連携の実現を目指してまいります。

(※1)「BizStack」サービスサイト:https://www.tinkermode.jp/bizstack
(※2)建設現場の安全と効率化を推進する機器およびシステムを提供するサービスです。「Buildee」に登録している情報を、「BANKEN」で提供しているデジタルサイネージや入退場管理機器に連携することで、現場内でのスムーズな情報共有やトラブルの抑止、作業効率の向上をサポートします。(サービスサイト:https://device-banken.jp/
(※3)「BANKEN サイネージ」サービスサイト:https://device-banken.jp/digitalsignage/
(※4)リバスタが提供する、建設現場における施工管理業務をサポートするクラウドサービスです。日々の調整会議における作業間連絡調整や入退場管理、安全書類作成、進捗・歩掛管理などの機能をすべて網羅したオールインワンのサービスとして750社超の元請会社に利用いただいており、業界最大級の施工管理領域クラウドサービスとして普及しています。(サービスサイト:https://service.buildee.jp/

リバスタの概要

株式会社リバスタは、【「つくる」の現場から、世界を変える。】をミッションに掲げ、ICTの力を活用して、建設業界が抱えるさまざまな課題の解決に取り組んでいます。「サステナビリティの推進」「現場DXの推進」「現場の活性化」の3つの領域において、建設業界に携わる皆さまとの共創を通じて多角的なソリューションを提供し、業界の持続的な発展に寄与することを目指しています。主なソリューションとして、電子マニフェストサービス「e-reverse.com」、建設現場のCO2算定サービス「TansoMiru」、建設現場施工管理サービス「Buildee」、建設現場ICT機器ソリューション「BANKEN」、施工管理業務の標準化・ノウハウ継承を支援するサービス「GENBATON」、建設技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」を提供しています。

会社名:株式会社リバスタ
代表者:代表取締役 高橋巧 
所在地:東京都江東区豊洲5-6-36 豊洲プライムスクエア9F
資本金:1億円
URL:https://www.rvsta.co.jp